(株)afterFITが運営する「しろくま電力」は、沖縄電力エリアと離島以外をサービスエリアとしています。
太陽光発電(FIT)に加えて、電力市場からも電気を調達しています。
電力市場からの調達分には火力発電なども含まれますが、再エネ指定非化石証書を購入することで、再生可能エネルギー実質100%を達成しています。
しろくま電力は、完全な市場連動料金ではなく、市場価格が安い時期に一部を積み立てて、高い時期に還元することで、電気代の値上げ幅を抑える「電源調達調整費単価」を導入しています。
「電源調達調整費単価自体が怪しい」といった口コミも見られますが、全体的には良好です。
しろくま電力の特徴まとめ
しろくま電力の特徴をまとめました。
サービスエリア
しろくま電力は、沖縄電力エリア・離島以外がサービスエリアです。
北海道から九州まで幅広く利用できます。
低アンペアでも契約可
アンペア契約のない関西電力・中国電力・四国電力エリアを除き、新電力会社のなかには、アンペア契約が30Aや40Aなど、電力会社が決めた基準を超えないと契約できないところもあります。
10A・15A・20Aだと、契約できない新電力会社も多いです。
一方、しろくま電力は20A以下でも契約可能です。
1人暮らしなどで契約アンペアが低い人でも契約できます。
再生可能エネルギー実質100%
しろくま電力の電気は、全体の60%程度がFIT(太陽光)で、残りは電力市場(日本卸電力取引所)などから調達しています。
しかし、電力市場から調達した電力の中には、火力発電による分も含まれます。
しろくま電力では、市場調達分などに対して再エネ指定非化石証書を購入することで、再生可能エネルギー実質100%を達成しています。
電源調達調整費単価
しろくま電力は、全体の40%程度の電力を電力市場(日本卸電力取引所)から調達しているため、市場価格が極端に高くなると、電気代の高騰が懸念されます。
この電力市場の価格変動による影響を軽減するために、しろくま電力では独自の「電源調達調整費単価」を導入しています。
電力市場の価格が高騰するのは、電力使用量が増える夏・冬に偏っています。
それ以外の時期は需要が少ないことから、市場価格は安くなりやすく、ほぼ無料で調達できる場合もあります。
電源調達調整費単価よりも安い時期に資金を積み立てておき、市場価格が高騰する時期に、その資金を投入することで、電気代の値上げを最小限に抑えます。
過去の実績として、2023年夏場は、しろくま電力は旧電力会社よりも大幅に安い価格で提供することができました。
最低契約期間のしばりなし
しろくま電力は、最低契約期間の縛りはありません。
引っ越しなどで解約したり、他社に移転する際にも、解約手数料なども不要です。
しろくま電力の口コミや評判は?
しろくま電力を利用した人たちの口コミや評判などをまとめました。
悪い口コミ
しろくま電力の独自燃料費調整制度には欠陥があります。
それは電気の市場価格がどれだけ安くなっても安くなった分を電気代から減算しないことです。
電気の市場価格が高騰した時に備えて電気の市場価格が安い時は多めに請求をさせてもらいます、ということです。正直しろくま電力よりも安い電力会社は他にもあります。
電気の市場価格に備えるのであれば、もっと会社規模の大きい会社の方が安心して契約もできます。
引用元:らくらくMOVING
しろくま電力(ぱわー)のデメリットは、オール電化向けプランがありません。
オール電化住宅にお住まいで、しろくま電力(ぱわー)に切り替えた場合、かえって電気代が高くなってしまう可能性があります。そのほか、ポイント還元やガスセット割などの特典付きプランない点は、人によってデメリットに感じるかもしれません。
引用元:エネチェンジ
良い口コミ
2023年夏時点では多くの一般家庭で大手電力会社の一般家庭向け料金プランよりも電気代が安くなっています。
引用元:電気料金比較ガイド
電気代高騰の今、しろくま電力に切り替えて本当に良かった!
引用元:ゆうきのネットビジネス
2016年の電力小売り自由化で、いわゆる新電力が相次いでスタートしましたが、2022年の世界情勢の悪化によるエネルギー(おもに天然ガス)の品薄や電力卸売り価格の高騰を受けて倒産や事業から撤退する企業が相次ぎました。
しろくま電力が生き抜いてこられたのは、市場連動型の勝利とも言えます。
引用元:Forbes JAPAN
まとめ
しろくま電力の電気料金は、市場連動による影響を抑える仕組みを導入しています。
2023年夏場は、旧電力よりも安く電気を提供することに成功しました。
また、しろくま電力は再生可能エネルギー実質100%を達成しています。
これらの効果もあって、口コミでの評判も良好です。