はりま電力は、近畿地方の2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)を対象とした新電力会社です。
家庭向けに提供している「シンプル電灯ECOプラン」は、CO2を出さない発電と、非化石証書を組み合わせることで「CO2排出量実質ゼロ」を実現しています。
はりま電力のシンプル電灯ECOプランは、基本料金0円、完全従量制のシンプルな料金体系です。
なお、燃料調整費(市場価格調整単価)などが別途請求されるため、オトクになる場合もあれば、割高になる場合もあります。
はりま電力と提携しているプロパンガス会社を契約すると「LPGセット割引」が適用され、電気代が3%割引されます。
オトクな新電力会社なのかどうか、口コミや評判などから調べました。
はりま電力 シンプル電灯ECOプランの口コミや評判は?
はりま電力のシンプル電灯ECOプランを契約している人たちの口コミや評判などをまとめました。
悪い口コミ
この料金プランには燃料費調整の上限が設定されていません。
燃料価格の推移によっては試算値よりも高くなる場合や、燃料費調整に上限を設けている大手電力の従量電灯よりも高くなる場合があります。
引用元:新電力比較サイト
はりま電力に切り替えて、LPGセット割引プランを利用しましたが、仕事の都合で引っ越さなければならなくなりました。
そのため契約を解除したのですが、2年経たずの解約だったため、違約金が発生してしまいました。
それほど高い金額ではないものの、なんとなく損をした気持ちです。
引用元:電気プラン乗換.com
良い口コミ
うちは5人家族なので電気代がかかるのが悩みでした。
でもはりま電力は家族が多い家庭でもお得に使えるので助かっています。
電気料金が安くなった分、食費に回せるので家族みんなが喜んでいます。
それにCO2排出量も減らせるなんて、一石二鳥ですよね。
引用元:ゆうきのBLOG
昨年4月に切り替えて、1年半経過しました。
関西電力と比較すると、年間で27600円、月に2300円ほどの節約になりました。
HP上で請求料金や使用電気量が確認できるようになって、大変便利になりました。
引用元:電力自由化で電気料金をお得にするなら電力会社を比較しよう
ガス契約もセットで行って、LPGセット割引プランを利用しました。
引っ越し前の環境で契約していたところの電気よりも、かなり電気代が安くなったので助かっています。
引用元:電気プラン乗換.com
はりま電力 シンプル電灯ECOプランの特徴まとめ
はりま電力のシンプル電灯ECOプランの特徴をまとめました。
近畿2府4県が対象
はりま電力は、関西電力のサービスエリアである2府4県(大阪府・京都府・兵庫県・滋賀県・奈良県・和歌山県)で利用できる新電力会社です。
このため、近畿地方以外では契約できません。
基本料金0円の従量制
はりま電力のシンプル電灯ECOプランは「基本料金0円+従量制」というシンプルな料金体系です。
関西電力の従量電灯のように、3段階に単価がかわることはなく、1段階でわかりやすい従量制となっています。
なお、太陽光などの自家発電で消費電力を全てまかなえている場合には、検討してもいいでしょう。
実質CO2排出量ゼロを実現
はりま電力のシンプル電灯ECOプランは、CO2を排出しない発電方法と、電力市場から調達した電力に非化石証書を組み合わせることで「CO2排出量ゼロ」を実現しています。
なお、非化石証書はオークションで調達するため、落札状況によっては、一時的に「CO2排出量ゼロ」にならない場合もあります。
独自の燃料調整費「市場価格調整単価」
はりま電力のシンプル電灯ECOプランは、燃料調整費として独自の「市場価格調整単価」を設定しています。
市場価格調整単価は複雑な方法で算出されており、適切な料金設計なのかどうかが非常にわかりにくい点は注意が必要です。
なお、2025年2月分までの市場価格調整単価は以下のようになっています。
2025年1月分:2.81円/kWh
2024年12月分:3.94円/kWh
2024年11月分:0.27円/kWh(「酷暑乗り切り緊急支援」適用前は2.77円/kWh)
2024年10月分:-3.7円/kWh(「酷暑乗り切り緊急支援」適用前は0.3円/kWh)
2024年9月分:-4.0円/kWh(「酷暑乗り切り緊急支援」適用前は0円/kWh)
2024年8月分:0円/kWh
2024年7月分:0円/kWh
これまでの実績では、極端に高額になることはありませんでしたが、今後も同じようになるとは限りません。
大して変わらないかもしれませんし、暴騰・暴落が起こるかもしれません。
LPGセット割引で3%割引
はりま電力と提携するプロパンガス会社と契約することで「LPGセット割引」が適用され、電気代が3%割引されます。
なお、大阪ガスなどの都市ガスを利用している家庭は、プロパンガスにするとガス代が約2倍に上がるおそれがあるため、LPガスに変える必要はありません。
一方、現在LPガスを利用している家庭では、はりま電力の提携プロパンガス会社に変えることで、ガス代も安くなる場合があります。
プロパンガスは自由料金のため、現在契約中のプロパンガス会社とは値段が違うことが珍しくありません。
最低契約期間・解約手数料は不要
はりま電力のシンプル電灯ECOプランは、最低契約期間の縛りや解約手数料などの請求はありません。
いつでも自由に解約・別の電力会社に変更できます。
なお、LPGセット割引を利用している場合は「2年毎の自動更新」となり、更新月以外で解約すると3,300円(税込)の解約金が請求されます。
まとめ
はりま電力のシンプル電灯ECOプランは、CO2排出量実質0の電気をオトクに利用できます。
なお、電気代は他社のほうが更に安くなる場合もあるため、比較検討してから決めるといいでしょう。
口コミでも、電気料金を重視する人からは不満も見られましたが、他地域からすれば、夢のような安さの関電よりも安くなったといって喜んでいる人も多いです。